時間はかかる。誰でも自分の決めた枠があるからだ
引っ越し先は決まった。というよりも決めた。
とにかく「落ち着きたい」からだ。
来年からは新しい部屋になる。
窓から下を眺めると公園があり、子供達の声が聞こえる。
部屋は古いがそれだけでも気持ちが良い。
日曜日は「明鏡塾」の懇親会、昨日は、明鏡塾の看護士が東北の方に転勤するので、その送別会と連ちゃんで飲んだ。
昨日は、久しぶりに日本酒をよばれた。
チビチビ飲む方が良い感じかもしれないが、部屋に戻るとバタンキューだった。
日曜日の「明鏡塾」は、今年最後の講座だったが、受講生の大半が諸事情で休みだった。
結果、少人数でマンツーマンのように中身が非常に濃い、完全に個人用のような講座になった。
皆、1期や5期辺りからの再受講生だ。
医療従事者必須の、患者さんへの声かけ。
それが患者さんに届くかどうかは、治療全体・信頼全体にかかって来る。
特に理学療法士の場合、そう時間をかける事は出来ない。
だからこその「声かけ」→「届ける」なのだ。
何度か繰り返すが、代り映えしない。
もちろん、一般的なレベルでは完全にクリアだが、それでは意味が無い。
写真を撮ってみせた。
言葉は無いがそれで充分分かる。
「現場でもっと集中して体験しなければ仕方がないかな」と言うと、その理学療法士の目から涙が落ちた。
切羽詰まっていたのだ。
であれば、絶対にクリアさせよう。
こちらのエンジンも全開になる。
一言二言アドバイスをした。
相手をしている理学療法士が「おお」と声を上げた。
「うん、それや」それを定着させるように何度も繰り返す。
そうなると、もっと上を狙う。
次から次へと、こちらの要求を出す。
講座終了間際、本当に良くなった。
間違いなく届いている。
相手の理学療法士も「聴く」が殆ど完璧になった。
もう大丈夫だ。