道場建設はここから始まった、実は私が一人で稽古をしたいから建てようと思ったからだ

先日古い写真を整理していた。

1984年1月熊野道場のスケッチに入った日だ。

この2年程前から、家賃のいらない道場を持とうと思っていた。
そうするには、無料の土地に自分で建てるしかない。
という事で、全国の競売物件を調べたり、田舎に住む人を探したりしていた。

そんな時、生徒の一人が現在の道場の建つ中辺路町の元青年団員と知り合いだと分かった。
で、直ぐにその青年に余っている土地が無いかと探してもらった。
「山だから山ほどある」との事だった。

私は、自分一人で稽古をしたいからの土地探しだったから、それこそ狭いもので良かった。
とにかく、現地を知らないから行ってみようという事になった。

当時は、現在の2車線の道路も途中の栗栖川というところまでしかなかった。
後は、峠越えだ。
当然バス一台がギリギリで、すれ違えない国道だった。
どういう経緯で、一回目の熊野に向かったのかは忘れてしまったが、とにかく行った。

42号線を南下、和歌山市を抜けて海南へ。
この道は思いでの道だ。
中学3年の時、この道をおっさん自転車で飛ばしに飛ばした道だ。

自動車で走るのは初めてだ。
確か、その頃の生徒の運転で行ったと思う。

地図を見ると朝来から左折だ。
そこから311号線に入る。
道路はまだ2車線あった。

42号線は田舎の国道だが、まだ幹線道路なので店があった。
しかし、311号線に入ると店がない。
これはやばい。

幅の広い川に沿って走っている。
「この地名は、子供の頃に知っている。もしかしたら、この辺りで遊んだのかもしれない」
市ノ瀬・・・・子供の頃川で泳いだ、砂煙がひどい道路だった。
小学生低学年の頃が断片的に蘇った。

「そうか、ここは知っている。曾祖母との関係だ」そんな事を思いながら、真っ暗闇の道を山の中に入って行った。

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