今日は最終日
「正面向い合い」にどこから入るか?そんな事を考えていた。
いきなり入ると、例によって分析的に考えてしまうからだ。
で、「手合わせ」を相手の目を見てという注意を添える事にした。
そうすると、ガチャガチャになる人はいるが、気付く人もいた。
そうなると、気付いた人優先だ。
そのペアに「正面向かい合い」を教え、こうすると見本を見せた。
しばらくすると、そのペアの雰囲気に気付き他のダンサー達が周りに集まる。
そこで、「止まる」という状態を作るように指示を出し手本を見せた。
そして、3人組にして余った一人がチェックするというパターンだ。
ワークは今日明日と2日しかない。
ダンサー達の集中力がアップして来る。
しかし、身体を動かすという点では、見事に動く。
しかし、その事と「表現」が繋がっていないところが残念でならない。
今日は最終日だから、「向かい合い」をもう少し深くなるようにしよう。
オランダの人なのか、このハーグという土地柄なのか、その辺りはよく分からないが、気持ちが良い街だ。
それは、行きかう人が挨拶をするからだ。
見ず知らずの人が挨拶を交わすのは、交わされたこちらが気持ち良くなる。
日本には殆ど無くなってしまった習慣だ。
煙草を吸いにホテルの外に出る。
道行く人が挨拶をしてくれるのだ。
それだけで気持ちが明るくなる。
レストランを出る時、挨拶をしてくれるのは当たり前だが、それすら日本では数少なくなっているし、機械的に挨拶をしてくれても腹立たしいだけだ。
ハーグの人達の挨拶は、機械的ではなく挨拶だ。
挨拶をしている表情だ。
だから、それにこちらも反応するし、気持ちも晴れやかになるのだ。