本を読む

「有構無構(うこうむこう)」構えあって、構え無しという事だ。
宮本武蔵の五輪の書に書かれている言葉だ。

武道系の人に限らず、多くの人の愛読書になっている「五輪の書」。
しかし、多くの人は勘違いしているのではないかと思う。
というのは、その言葉の意味を知る事、解釈する事で、「五輪の書を読んだ」と思っているだろうからだ。

他の本の事は知らないが、こと「五輪の書」に関しては、稀な実用書だ。
つまり、その言葉を自分自身が人生を通して実体化してこそ価値があるのだ。

私がこの言葉、「五輪の書」を手にしたのは20代前半だったように思う。
その時は「知った」で終わった。

しかし、度々読み返し30代になった時、知ったではなく実体化に意味があると気付いた。
だから、本当の意味で私の武道人生は、ここから始まったと言える。

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