30年間の横ばいを

経済の事は分からないが、30年間給料が上がっていないとはどういうこと?
で、生活が出来ているというのは、当然物価が上がっていないという事なのだろう。

しかし、この30年間という言葉に引っ掛かり、「そうかな?」と色々思い出したり考えて見た。
私は1960年代に、水商売の世界に入っていた。
ま、アルバイトでキャバレーのボーイをしていた頃も含んでだ。
マンモスキャバレーと呼ばれていた、大阪・南にあったキャバレー・メトロは、ホステスさんだけで500人おり、お客さんは何時も満員だった。
フルバンドが2つも入っていて、スタッフ総勢合わせると800人は下らなかっただろう。

そんな時期、サラリーマンの給料は10.000円を少し超えるくらいだった。
洋モクと呼ばれていた輸入タバコは、1ドル350円だったか360円だったかの時代だったので、その1ドルだった。
で、1970年大阪万博があった。

この時、北新地の高級ナイトクラブで働く、トップホステスさんは日給10.000円だ。
サラリーマンの月給は58.400円となっている。

このホステスさんの給料に目を止めると、現在の高級クラブは知らないが一般的に10.000円くらいだろう。
ザックリと考えて、30年ではなく50年変化していないのではないかと思うのだ。

もちろん、途中にオイルショックやバブルの崩壊等々があり、相当世の中は動いた。

何を言いたいのかというと、政府は1970年辺りから今日に向けての展望を持っていなかったという事だ。
1970年迄は戦後復興だとしてだ。
大阪万博を開催した事で、一応戦後復興を成し遂げたとしてだ。

で、日本をどうするのか?という根幹が抜けて、目先の事ばかりに力を注いで来たのだ。
そのツケが今ではないか?
ではどうするのか?

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