即興は日常会話のようなもの
音楽は形式によって出来ている。
フリージャズに没頭していた頃、この「フリー(自由)」に拘った。
私の演奏はどこに属するのか、あるいは属する世界はあるのか?と、現代音楽の世界や、ジャズでフリーを探求する音楽を片っ端から聞いたり読んだりした。
現代音楽の中に、ミュージック・コンクレートというジャンルがあった。
単純化すれば、具体音楽と呼んでいる。
私はこの具体音楽の「具体」に目を付けた。
ここを「音」そのものだと解釈したのだ。
それと即興とを結びつける事で、音楽における「フリー(自由)」を実現しようとしていた。
それも時間が経つ内にどんどん深化し、それは逆に、そういった解釈がなければ成立しない世界に違和感を覚えるようになっていった。
「私が演奏する」それで良いではないか、そして実際にそれしかないだろう、という結論を得た。
その事は「私が演奏する」から「それは私だ」に深化した。
いうならば、一周回って元に戻ったという感じだ。
1月8日(土)の、息子の和太鼓とのデュエットは、完全な即興だ。
ここが難しいところだ。
完全な即興は、下手をすると無茶苦茶になる。
無茶苦茶と即興は紙一重なのだ。
即興は、ある意味でとりとめのない日常会話のようなものだ。
日常では、会話の中で共通の話、例えばスイーツやレストランの話が出て盛り上がる。
あるいは、意見が対立し口論になる。
それと同じ具合の演奏だ。
ただ、演奏であり、時間が決まった中での表現なので、ある意味での共通認識を持つ。
それは、「最終的には盛り上がる」という事だけだ。
そこに向けてどんな会話にしていくのか!そこを楽しんで欲しい!
そして、一年の活力を蓄えて欲しいのだ。
https://hinobudo.wixsite.com/drumsolo
・昼公演 開場13:30/開演14:00 受付開始12:30
・夜公演 開場17:30/開演18:00 受付開始16:30 終演後打ち上げあり。
チケットは夜の部は残り10枚、昼の部は15枚になりました。
当日券は発売しませんので、予約は早い目にどうぞ!
https://ws.formzu.net/dist/S42138768/