より深く
大阪「明鏡塾」は、年齢が高い分それぞれの人の問題点も明確だ。
だから、一つのワークを発展させる事が多い。
発展させるのは、それぞれの人の持つ問題のヒントになるようにだ。
終了後、その日のワークをどう現場で活かすか、の話し合いをする。
その時間は非常に貴重だ。
大阪なら、内科医・歯科医・歯科衛生士・柔整師・鍼灸師・理学療法士と職種がバラバラだ。
だから当然視点が異なる。
当然、印象に残るワークが違う。
その話は、日常で聞くことは出来ないからだ。
懇親会になると、少しくだけた話題になるが、結局は「触れる・届ける」の話になる。
「どうすれば?」となる人もいる。
しかし、答えは私が誰かを相手に見せる。
誰かが真似をする。
「それではあかんわ」と全員が爆笑となる。
「ちゃうわ(違うわ)、今のやり方だと従来の自分の頭がやっているから、癖の上塗りや。だから『出来ない』でええねん(良いのだ)。俺が話している事を紡ぎ合わせていかなでけへん(出来ない)で。」
そこから、また「では、私はどうしてきたか」の話になり、地道な稽古の体験を話す。
「俺は、間違いなく50年は工夫をしてきた結果やで」
だから、今すぐ、ではなく、今すぐどんな糸口を見つけるかだ。
柔整師の一人が「一つの事を、こんなに徹底的に訓練するセミナーはありませんよ」と笑いながら話す。
彼も5回目の再受講だ。
自分自身の変化、成長が面白くてたまらないのだ。
人の奥深くを成長させるのは、目に見える探検よりも面白い。
それも自分自身そのものの事だからだ。
スキルでは絶対に辿り着かない世界だ。