スズメバチをどうして握りつぶした
昨日おもしろい質問があった。
「スズメバチを握りつぶしたのは、パニックになっていたからか?」だ。
パニックにはなっていないから、目の前に来たスズメバチを握りつぶしたのだ。
そこにあったのは「このボケが!」だ。
だから、無我夢中でやったのではない。
「それは、子供の頃から出来た事か?」と来た。
その瞬間、それが私の「生まれつき」のもの、つまり、人それぞれに生まれつきの特性が備わっているのではないかと思った。
もちろん、その事は「遺伝子」という事で、理解はしている。
しかし、答えをそこに持って行きたくないとも思っている。
それは、後天的な訓練や環境で、人は創り上げられる。
つまり、人は人為的に変化できると思いたいからだ。
当たり前だが、スズメバチを握りつぶす訓練はしたことは無い。
ただ、一つの記憶として、小学生低学年の頃便所バチと呼ばれる、黒っぽいハチを握りつぶした事がある。
それも、目の前に来たからだ。
多分、「危ない、刺される」と回転したからだろうと思う。
それよりも前には、そういった記憶はない。
だから、もしかしたら生まれ持った特性なのかもしれない、と思ったのだ。
しかし、生まれ持った特性だとは言い切れない。
生まれ持った特性とするなら、本能という動物の持つものだとしたい。
つまり、防衛本能の一つの現れで、危機を感じた→スズメバチを握りつぶした、というものだ。
これなら納得だ。
では、大方の人がそうしないのは何故か。
防衛本能には逃げるという選択肢もあるから、大方はそちら側を選んでいるから決して本能が狂っているのではない。
ここで大事なのは、「生命の危機に関して働く」という点だ。
ここが重要な点で、人為的な判断で働かせるのではない事だ。
つまり、迷走する思考や気分に振り回される事で、本能が鈍ってしまう事が問題なのだ。
防衛本能の起動は、完全に対象とするものがなければならない。
つまり、物事や人との対峙だ。
そこが曖昧だと、本能は働かない筈だ。
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