やっている事を好きになっていく10

先日、ミナ・ペルフォネンの皆川明さんとお会いした。
「デザイナーになりたくて入って来る人は沢山いるけど、後一息というところで辞めて行く若者が多い」と嘆いていた。
専門学校を卒業したら、即デザイナーで仕事になると思っているのだろう。
という話だ。

この「後一息」というところがミソだ。
つまり、「好きになれていない」段階のままという事だ。

そうなると、自分は向いていない、と思うか、ミナという職場を向いていないと思うか、自分を認めてくれないと恨むかだろう。
どうして、そんな単純な思考しか出来ないのか、というところが問題だ。
そんな単純な思考しか出来ないのであれば、デザインなど土台無理だ。
それこそ「自分は向いていない」のだ。

皆川さんご本人は、築地のまぐろ問屋で長年バイトをし、そこのご主人から「まぐろ屋になれ」と言われたくらい腕を上げているのだ。
それこそが好奇心が旺盛だからだ。

私には分からないが、そのまぐろ屋の経験が何らかの形で現在の皆川さんを支えているのではないかと想像する。
与えられた事の中で、好奇心を働かせ本職のようになる。
そこが「自分を作る」一番大事なところだ。

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