やっている事を好きになっていく7

道場を建てた時、完成があったのではない。
むしろゼロだった。
だから、「建てる」と言ったものの、一向に着手出来なかった。
徐々に形が決まり、規模が決まったようなものだ。

道場の広さは、使用する材木の長さで決まった。
建築物に使える太さを持つ最長は10mだと知り、それを梁として使う事から具体的な構造が見えて来たのだ。
そんな基本的な事が決まって来て、ようやく完成形がボヤっと出来て来た具合だ。
つまり、自分で何が出来るか、何が出来ないかを考えるところから始まったのだ。

もちろん、これは手本や参考にする建物が無いからだ。
手本が無い場合は、何から何まで自分が考えなければならない。
当然、挫折という言葉はそこにはない。
「やろう」と決めたのは自分だからだ。
それも、挫折するかしないかの分岐点の一つだ。

もちろん、細かくは「止めよ」と思った事は幾度となくある。
しかし、現在でも道場は存在しているのだから、完成までやったという事だ。

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