人それぞれなのだが、では道場は?

8月に入ってしまうと、急速に秋を感じる。
ま、そんな目で空を見るからだが。

ドラムをやり出した頃、上手なピアニストにミュージシャンの3種の神器なるものを教えて貰った。
手本にするレコードとテープレコーダー、そしてメトロノームだ。
今ならiPhoneだけで、この3種の神器になる。

でも、それぞれのプロでも、使っている人は少ないのではないか。
たまたま、今回のオリンピックで飛込競技で、padを多用している選手を沢山みた。
もちろん、同じ見るにしてもどんな使い方をしているかで、効果の有る無しが分かれる。

道場にはスタジオのように鏡がある。
何を見るのか?
それは、それぞれの問題を見ればよいのだが、残念ながらそうではないようだ。
とは言っても、当人が見ようとしている事を見ているに違いないから、何も言わない。

ただ、言えることは、道場に来る人はプロではない。
私はジャズもプロだったから、その世界で生きる為に必要な要素を叩き込む必要があり、3種の神器だったのだ。
オリンピックの選手も、いわば殆どプロだ。
日夜練習に没頭し、色々な意味での自己ベストを更新しようと必死だ。

そこから考えると、道場で何かが出来るようになる、というのは机上の空論なのかもしれない。
もちろん、楽しみでやるのも良い。
しかし、楽しみであっても「何年経っても一緒のレベル」では、自分自身が面白くないのではないかと思うのだが。
もちろん、それも人によるから、それで良い人は良いのだ。
では、道場とはいったい何なのか?

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