ただ、そうしたから
初めて道場に来られた方に、年齢やそれに伴う運動能力の話をした。
その時に思い出したのが、私が80歳になった時、どんな事が出来て、どんな事が出来ないのかを考えた事だ。
そして、80歳になった時の為に、「今から80歳の身体操作をしていこう」と決め、そちら側に稽古を進めた。
結果、それが連動であり体重移動という、要素を導き出した事になる。
80歳の身体操作というのは、歩き方から始めた。
それが「転ぶ」に繋がる。
それを決めて実行に移したのは、34.5歳の頃だ。
義弟が私の姿をみて「老人に見える」と言った事があった。
それを聞いて「やった!これで行こう」と確信を持ったのだ。
そういった途方もない事に着目する、というのが私の特技だ。
そして、その事にひたすら取り組む。
私の人生だから、私は「私のもの」だからだ。
そこに「好かれる」も「嫌われる」も「成功や失敗」はない。
目標も目的もない。
ただ「そうしたい」だけがあるだけだ。
その事に、社会的価値が有るか無いかなど、全く入り込む余地などないのだ。