ポンタの死

またまた、知人の訃報があった。
ドラマーのポンタこと、村上秀一だ。

無茶苦茶仲が良かったとかではないが、若い頃よく知るドラマーだ。
私にとっては、リキヤこと東原力哉と並ぶ若手の(私より)素晴らしいドラマーだ。

当時、深夜はサパークラブの花盛りだった。
北新地や南に乱立していて、それだけミュージシャンが沢山いたということだ。
良い音を出すバンドが入っているサパークラブは満員になる。
そんな時代だった。
当然、海外からも多数バンドやミュージシャンが入って来ていた。

そんな深夜が活動の場だった時、私も北新地の有名なサパークラブで演奏をしていた。
そんな時、対バンのピアノトリオのドラマーが変わった。
作曲家故宮川泰さんの弟さんで、通称お宮のおっさんから、若いドラマーになった。
どう聞いてもロック系のドラマーで、4ビートジャズを練習中という感じだった。
それがポンタとの出会いだ。

それから時間が経ち、私が所属するバンドを抜け、次のドラマー決まる迄の間ポンタがトラで叩いていた。
そんな繋がりだ。
その後、私はフリージャズの世界に進んだので、全く疎遠になっていった。

何れにしても、知った人の訃報で、しかも年齢が私よりも若いと、私自身の事のように感じる。
つまり、「死」が朝が来るが如く日常としての現実味を増す。
だから「死が怖い」ではない。
誰も朝が怖いとは思わないのと同じで、そのこと自体はどうでも良いのだ。
いずれ間違いなく来るのだから。

大事なのは、「だから生き抜く」だ。
まっしぐらに生き抜くしか無いのだ。

武禅一の行 5月1.2.3日残り3席です!
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