見つめ直す
昨日の撮影は、滞りなく終わった。
私自身も「居合い」ということを改めて見つめ直す、考え直すきっかけになった。
「刀を抜かない」のが居合いの眼目だ。
であれば、「刀を抜く」というのはどういうことなのか、どういう意味合いがその背景にあるのか。
そんな事を時代を踏まえて考えてみた。
江戸時代は、それこそ天下泰平の世であり、幕府にたてつく者はそれこそ縛り首だ。
当然、刀を抜くことはご法度だ。
もちろん、現代においては銃刀法違反だし、使うなどとはもってのほかだ。
という中で、伝統を持つ各々流派は稽古に勤しんでいる。
つまり、同じ「刀剣」を使っていても、そこにある価値観は全く異なるものだ。
そういった事からも、改めて考えさせられた。
そこから見た時「武道」や「武術」の役目が明確になるのではないかと。