50年前の

先週約50年ぶりに、大阪の住吉大社の前を通った。
天王寺からいわゆるチンチン電車に揺られ、住吉大社の近くの友人に会いにいった。

この電車道には、思い出が詰まっている。
駅の近くにあった、キャバレーの営業が終わったフロアーで、フリージャズのリハーサルを繰り返し行っていた。
もちろん、終電はとっくに無いので、その電車道を歩いて友人の家に帰宅した。
どれくらい時間がかかったのは、全く覚えていないが。
道々演奏の事、音楽の事、他愛も無い話に花が咲いたものだ。
22歳だった。

どうして50年も前の事を覚えているのかというと、この年に住んでいた家を焼け出されたので、この友人の家で下宿させてもらったという経緯があるからだ。
そして、この友人との付き合いが、全く世界の違う現代音楽や邦楽を知り驚き、いわば、私の音楽の原点になるネタが詰まった年だったからだ。

やはり、人は出会うべき時期に何かに出会うものだと思う。
その出会いは、多分生涯に渡って影響する。

そんな思い出に車窓からの景色を眺めながら一人でにやついた。

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