いよいよ明日
昨年暮れから紹介している岡田准一さんとケンドーコバヤシさんがMCをするTV番組。
いよいよ8日放映です。
私は1月15日に放映されるNHKプレミアム「BSプレミアム」レギュラー番組への道「明鏡止水~武のKAMIWAZA~」です。
①(2021年1月8日金曜23時15分から23時44分)
②(2021年1月15日金曜23時15分から23時44分)
私は2で技の解説をしている。
武道は相手との関係の中での出来事だ。
そこには他者との関係で重要な要素が沢山散りばめられている。
TVは、一般の人達に向けてのものだから、詳しくは説明出来ない。
武道の中でも重要なのは「斬らせなければいけない」という要素だ。
こちらが万全の構えでいると、相手は攻め難い。
そうすると、予測不能な状態が起こる。
つまり、相手は攻め難が故に、思わぬ行動に出る可能性があるということになる。
そして、何よりも自分の構えに居着いてしまい、自分自身の動きが制限されてしまうのだ。
そこでいわゆる「隙を見せる」だ。
その緩みが関係の膠着状態を無くしてくれるのだ。
日常に置き換えると、他人から見て話しやすい相手であることだ。
自分の主張は出来るが、他人の意見を聞けないのは、他人を遠ざける事になる。
あるいは、頑なな人間だという印象を持たれ警戒される。
つまりは、日常も仕事も面白くないものにしてしまうのだ。
武道の「斬らせなければいけない」という中に、もう一つ要素がある。
「どこを」だ。
どこを斬らせるのかを、相手に表現されていなければいけないのだ。
「表現」という事で言えば、武道は一番現実的で、本当の表現を求められているということになる。
本当に「どこ」が表現されていなければ、相手の攻撃をコントロールできない。
話は変わるが、「どうして武道家が、ダンスや演劇に口を出すのか」という疑問は、この視点を持っているからだと言えるのだ。
また、自分自身を客観視する、という非常に難しい問題も、この「どこ」を検証し続ける事で体得しているのだ。