一人では無理だ

土曜日の忘年会は深夜1時になった。
道場での忘年会は、気兼ねなくやれるのが良い。
今年は、コロナの影響もあり、ごく少人数だった。
電車の時間もあり、それを目安に解散だが、最後は3人で盛り上がった。
気が付くと、小ぶりのウイスキー3本空いていた。

話が盛り上がるのは、それぞれの話が、自分自身の考えのヒントになるからだ。
そのヒントを頼りに改めて展開する事で、自分の頭が開けていく。
それが盛り上がりだ。
こういった会話は、いくら時間を費やしても、尽きる事はない。

10代後半から20代前半、そして30代後半は、その時々に巡り合った人達と、こんな時間を持った。
こんな時間といっても、その頃は、殆ど毎日徹夜だった。

10代から20代の頃は、若いこともあり、安物のウイスキーを毎日数本空けた。
ベートーヴェンの話、バッハの話、ジャズの話、音楽そのものの話。
そうなると、人類誕生からの話題になる。

30代後半は、コーヒーを飲みながらの徹夜だ。
この頃は考え方そのものの話で、これは現在の私の頭を作ってくれた。
そして、この頃の私の掴んだテーマを解決するのが一つの課題になり、それが60代まで続いていたように思う。

そして、現在70代になってから、ようやく会話らしい会話が出来る、つまり、誰かの話をヒントに「であれば」と展開できるようになっているような気がする。
そこには常に「誰か」がおり、その人達に影響されて私が形成されて来たことを実感する。
有難きは常に「誰か」がいる事だ。

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