身体を使う仕事は

単管で組んだ足場が揺れる。
あまり良い気持ちではない。
単管を買い足し、角度を考えて組み加える。
ましになった。
とはいうものの、足場は固定されていないので揺れる。
地山に直接組んでいるので、仕方がないか。

反復練習を考えていた。
実際には反復ではなく、一回の反省点を踏まえて二回目、それを踏まえて三回目となるから厳密には反復ではない。

例えば、5分の曲の中に1小節、3秒のフレーズを入れるとする。
その3秒を延々と練習し、完璧に近い3秒にし、5分の中に入れるのだ。
これが中々手こずるのだ。
意識するから、腕が強張ってしまうのだ。
それを延々と繰り返し、やっと3秒を自然に溶け込ませる事ができる様になる。

懇意にしている宮大工さんは、見習い3年くらいの頃、お寺の修復を手伝った。
親方からカンナ掛けをする様に言われた。
1日何十本を一人でかけたそうだ。
誰も教えてくれないから、自分で工夫をするしかなかったという。
その仕事が後々の役に立っていったことは言うまでもない。

今でもお寺を6軒頼まれているが断っているそうだ。
仕事が出来るとこうなる、ということだ。

そんな話を聞いていると、身体を使った仕事に衰えることはなく、磨きがかかるだけだと改めて確信した。
もちろん、病気になれば仕事は出来ない。
保険もなければ、保証もない。
しかし、大きな病気や事故に会うことはめっそう無いから不思議だ。

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