放っておいたらあかん

ログ組みから雨が染み込んでくる。
これだけ雨が多い場所にログは不向きだ。
ということを建てる時は考えもしなかった。
ログは素人作業で出来るから、単にそれだけの理由でログ作りを選んだのだ。

建てた当初から雨が染み込んで来ていたが、余り気にも止めずに放っておいた。
これが致命傷となって今だ。
だから、修理が大変なのだ。
原因は木の老朽化と腐りだ。
それの処置をしながらの作業だから大変なのだ。

こういったところは武道の稽古と似ている。
「何となく出来る」あるいは、「出来ない時も有るが、後回しにする」ということを積み重ねていると、結局一からやり直さなければならなくなる。

とはいっても、やり始めの頃のような身体的柔軟性も、頭の柔軟性もない。
結局「出来ない」で終わるのだ。
もちろん、一からやり直せる人もいる。
そういう人は、何をやっても大成する人だ。
当然、一握りの人だが。

そういえば、この木曜日に体験をしたいと、ロン毛の男性が来た。
師範代が相手をし、理解しやすい基本的な体重移動を体験してもらった。
他の人達も指導しながら、時々見ていると「あれ〜素直やなぁ」と感じた。
基本的な体重移動といっても、初めての人には難しいし、5.6年やっている人でも「出来たり出来なかったり」だ。

見ていて、これは出来る、と踏んで、正式な体重移動を指導した。

アメリカで武道に興味を持ち、フルコンタクトの道場へいったが、こんな大きな奴に同じ練習をしていて歯が立つわけはないと考えた。
で、武道に目が向き私の動画を見つけたり、お亡くなりになった同体力の伊藤昇先生の本を読んだりしたそうだ。
そこで、伊藤先生の「丸める・反る」と、私のいう胸骨操作がリンクしていると気付いて、その運動をやっていたそうだ。
その下地があるから、難しい木刀での体重移動まで、体験で進んでしまった。

つまり、何を問題として取り組んでいるのかが、上達の為の必要条件だということだ。
当たり前のことだ。

Follow me!