人生を歩く

「全体と部分」を考えると、色々な意味でバランスを取るようになる。

部分の質が全体の質に影響を及ぼす。
というよりも、部分の質が全体の質を決定しているのだ。
という事も考え方として分かる。

その分かった視点で、自分自身の行為を検証してみると、自分自身の全体、つまり、何をしていてもその程度の質のことしかできない事が分かる。
それが武道の稽古だとすると、一つの技にアプローチしているその姿勢ややれている事が、自分自身の武道の全体像だ。

その全体像を引き上げる為には、全体像そのものを明確にしていかなければ引き上がらない。
つまり、部分の質は、全体の質だから、全体が明確では無い、ボケているという事だ。
あるいは、全体が無いのかもしれない。
ただ、一つ一つの技が一つ一つの全体だと思っているのかもしれない。

全体というのは、自分そのものの事だ。
何も武道に取り組んでいる時の「自分」の事では無い。
人生を歩いている自分が、自分の全体であり、日常の色々が部分なのだ。
と考えるのが全体と部分になる。

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