キーワードを持つと

「この年になって『明鏡塾』に出会えたのは、ほんとラッキーだと思っています」
と自分でセミナー講師もするベテラン柔整師の言葉だ。
こういう言葉を聞くと、講座を開いて良かったとつくづく思う。
その彼は、治療に関して迷子になるところだったという。
治療が「関係」だとは全く気づかなかったから、その「関係」をキーワードにし自分の治療を振り返れば、全部腑に落ちたそうだ。

そんなものだ。
専門的になればなる程、見えなくなる世界も出てくるという事だ。

私自身が「関係」ということに辿り着いたのは、音楽ジャズ時代だ。
表面的な関係ということと、実際的な関係までかなりの層構造になっているという事に気づいた。
大方は「表面的な関係」を関係だと思っており、それよりも深い関係が有る等とは思い付かない。
音楽の場合は、体感的にはかなり深い関係まで認知している人はいるが、体感的だからそこへの道筋を考えない。
私は性分的に「突っ込み」だから、たまたま探り当てたのだ。

音楽時代に「関係」を問題視し、その答えを求める為に武道へと、完全に進路を変更した。
その事が今になれば良かったのだ。
その「今になれば」に辿り着くまでに20年は掛かっているのではないかと思う。

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