色々な場面で使われる言葉は深い

「手応え」という言葉があり、色々な場面で使われる。
試験の手応え、ボールをバットで捕らえた手応え、商談の手応え他、とにかく多様に用いられる言葉だ。

私も良く使うが、私が使う場合は、「手応えを求めたらあかんよ」という、身体の力み気持ちの高ぶりを持つことで、身体的に現れる手応えを否定するものだ。

例えば、相手を投げようとして、胸倉を掴み、足で相手の足を蹴り上げたり、自分の腰に力任せに乗せ投げ飛ばしてしまった時の、手応えの否定だ。
ただ、手応えそのものを否定しているのではなく、手応えがあることが、相手を投げ飛ばす時の常識だとしている事だ。

それは、その常識を引き出すとすれば、必ず身体に力みが入ったり、気持ちに力みが入り、相手の力と衝突するからだ。
もちろん、こちらの力がずば抜けて強ければ、その限りではない。
しかし、稽古は相手の力の方が強いと想定することから始める。
そこから言えば、自分よりも弱い人を投げる事が出来る常識観は捨ててしまう方が良いのだ。

しかし、別の「手応え」が必要だ。
相手に気付かれないくらいの衝突だ。
そこを利用して相手を倒すから、その別の「手応え」を磨く必要がある。
だから、色々な場面で使われる言葉だからこそ、深い意味を持つとも言えるのだ。

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