学ぶと自分の成長をくっつけるのは
熊野の高校の空手顧問との話は退屈しない。
基本的に歴史の教師であり、教師自身が歴史に興味を持っているから、その時代の面白いエピソードを披露してくれる。
こんな授業なら退屈しないし、自然と歴史や思想を学べる。
その教師が、私とのエピソードで印象に残っているのが「突きって何んや?」と質問されたことだと言っていた。
その時、頭が真っ白になったという。
そんなことを考えてもみなかったからだ。
根本的な疑問を持つ。
そうすると、この教師のように「えっ」と心が動くのだ。
ここからが、本当に自分と向き合うことになる。
もちろん、ここで「突きとは?」と進む人が大半だ。
だから、自分と向き合う方向には行かないのだ。
「突きとは?」は、「自分にとって突きってなんやろ?」となるから、自分と突きがくっつくのだ。
全てこれだ。
それが「学ぶ」ということの入り口であり、自分自身を形成させるものに発展するのだ。