連想ゲームのような頭

お正月を過ごすごとに、お餅が好きになっていった。
というよりも、あの焦げた匂いや歯ざわりを好きになったような気がする。

火鉢の上に金網を置き、その上にお餅をのせる。
炭の置き場所や火加減を灰で調節しながら焼く。
私が直ぐに灰をごちゃごちゃかき回すから、「じっとしとき」と何時も叱られていた。
「落ち着きのない子」だったからだ。

こればかりは、72歳の今でも変わらない。
そこからいうと、それは癖ではなく病気なのかもしれない。
ただ私自身が、その事に無頓着だから、私には他人事なのだが。

落ち着きが無いというのは、意識が散漫なところも一緒だ。
まるで連想ゲームのように、頭の中は動き回る。
だから、1分前に「これをしよう」と思いついても、1分後には違う事に手を出していて、これをしようは忘れてしまっている。
そのくせ、仕事で対談をしそれを書き起こしたり、記事にするという作業の時、2時間程の対談なら記憶している。
だからメモも録音もしたことがない。

そんな自分を見ていて、一体脳みそはどんな構造になっているのか、と何時も不思議に思う。
一筋縄でいかない複雑な構造なのだろう。
気持ちや感情が、記憶に作用したり思考に作用したりもする。
その意味で、武道という稽古は、こういった散漫な自分を整えてくれるものだと、改めてその良さを再確認する。

明後日から岡山ワークショップです。
まだ、余裕があるのでお申込み下さい!!

■ワークショップのお知らせ
 岡山
1月11,12,13日
 岡山・沖縄

Follow me!