自分を信じられない
見落としがある。
出版社から依頼されて出す本には必ず何かしらの制約が付く。
もちろん、それは営利を目的としているから仕方のない事だ。
それでは余りにも面白くない。
10数年前、自分で作ってやろうと思い立ち、自費出版をした。
原稿から編集、レイアウト、装丁、用紙選び、とにかく何から何まで自分で作った。
後は印刷するだけの状態まで仕上げた。
その時、何度も自分で校正し、妻も版下業務の経験があるから手伝って貰った。
これで完全だ、と印刷にかけた。
出来上がってから読み返すと、「見落とし」を見つかった。
何度でも見直すということに手落ちがあったのだ。
原稿の場合は、「読んでしまう」ところに欠点がある。
原稿を頭の中ですり替えてしまっているのだ。
つくづく校正という作業の難しさを体感したものだ。
これは、どんなことでも当てはまる。
原因は「自分が検証するから」だ。
当の本人がやるから、同じところを見落とすのだ。
そんな事があるから、自分を信用できないのだ。
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