ふりだしにもどったが
「ふりだしにもどる」小学生の頃、すごろく遊びをよくやった。
というよりも、室内でのあそびが殆どない時代だったからだ。
折角ゴール近くまでいっても、この「ふりだしにもどる」のところに、サイコロの目が来たら最悪だ。
先日の稽古は木刀を集中的にやった。
重力に逆らわず、というのは、武道の稽古の時、2.30年前に気付いたことだ。
そのことは頭にあったが、あくまでも頭の中にあった、というだけのものだった。
木刀を持ち手を離すと、当然木刀は落下する。
重力に逆らわないということの、一番分かり易い形態だ。
もちろん、無意識的には木刀をそう扱っていた。
しかし、純粋に木刀を手から離すと、人為的なスピードではない落ち方になる。
それに身体を合わせるのだ。
もちろん、木刀を持つ手も合わせる。
というよりもついていく。
そして打突の瞬間に木刀を握り、その落下スピードに合わせ膝を使う。
そうすると、たった30cmの落差でも、人が尻もちを付くぐらいの力は出る。
「ふりだしにもどる」重力の扱いを身体で分かった瞬間だ。
思うに、身体を自由に使えるようにならなければ、重力に付いていけなかったのだろうと。
だから、これだけの歳月がかかったのだろう。
次は夏ギラギラの沖縄ワークショップ
沖縄ワークショップ8月10.11.12日