あるがままに、というのは
ふと「あるがまま」が頭をよぎった。
「あるがまま」という言葉は、よく見かけるが、それは何も躾けられていない状態そのままの、「あるがまま」だ。
放ったらかしということだ。
「あるがまま」とは、例えば武道などの「身体技術」を身体に躾た後、それを忘れ去った姿や在り様の事だ。
無意識的に動いている、というのでもない。
雑味が一切無い状態だ。
つまり「こうしよう、ああしよう」というようなことが全くなく、そのまま、これこそ「あるがまま」に「流れるままに」という感じだ。
身体技術を習っている当初は、誰であっても例外なく意識的な動きしか出来ない。
それが身に付き、何時しか、まるで持って生まれた動きのように成熟していく。
しかし、そこにはまだ「こうしよう・ああしよう」という意識が残っているし、その意識が身体全体を成熟させていくから必要なものだ。
まだ「色気がある」時期だ。
それが無くなった時、いや、それを忘れてしまった時に、そこに現れるのが「あるがまま」という状態である。
次は夏ギラギラの沖縄ワークショップ
沖縄ワークショップ8月10.11.12日