これをしたらどうなるのか?

武道をやり始めた時、一番最初に思ったのが「これを稽古したらどうなるのか?」だ。
帯の色がどんどん変わるが、私そのものは何一つ変わらない。
技術というか、その流派特有の動きは覚えていくが、それが使えるということに「ほんまかいな?」と懐疑的だった。

そういった悶々とした稽古の中で、ふと閃いたのが相手の攻撃に対してのものだ。
「当てられなければ痛くない→当てられないようにするには→当てさせるようにすればよい」というものだ。
これが「斬らせれば良い」と止揚した。

この「斬らせれば良い」を底辺としたから、その為には何が大事で何を稽古しなければならないのかに達したのだ。
そこに意識や感情、恐怖、無意識反射、反応他という、人の行動の要素を見出していったのだ。

この頃は神経伝達経路など、徹底的に考えてみた。
人体解剖図を写し取りながら、その経路や機能を知っていったものだ。
その写し取った図を、当時の知り合いの医師や薬剤師に見せ確かめたりした。
「よくこんなことしたなぁ」と驚かれた。

一つの言葉は、多くの要素で成り立っている。
そんな事を紡ぎ出していったのも、武道の稽古だと思っている。
そういった気付きや発見をもたらしてくれたのが武道だ。
だからこそ、現代において武道とは何か?と考える。

次は夏ギラギラの沖縄ワークショップ
沖縄ワークショップ8月10.11.12日

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