何?この落語
客を舐めた落語を聞いた。
博多で行われている落語会。
数年前のものがTVで放映されていた。
落語や漫才という寄席は、中学生の頃から通っていた。
道頓堀に「角座」という席があり、夜何時だったか過ぎると100円で入れたのだ。
そういったお笑い好きは、私を育ててくれたおばあちゃんの影響だ。
ラジオから流れる寄席の中継で、おばあちゃんと大笑いをしていたものだ。
落語は上方落語が好きで、既にお亡くなりになった名人と言われた、桂春団治(三代目)、桂米朝、笑福亭松鶴(6代目)、桂枝雀師匠達の話芸に惹かれた。
桂枝雀さんは、前座時代の小米という名の頃からのファンだった。
真打ちになり枝雀となり、油が乗り切っていた頃、2.3度地下鉄で見かけた事がある。
いずれも、まるで夢遊病者のように、ネタぐり(落語の演目を練る)をしていた。
お亡くなりになった時、その姿を思い出し「あれでは、早死するわ」と思ったものだ。
客を舐めた落語は、いくらでも噛むので、その世界に入りにくい。
間が悪い。
この間の悪さは、下手くそで悪いのではなく、自分の演出で間が悪いのだ。
客を感動させようという意図が丸見えの悪さだ。
また、無意味に間を取る。
「ネタを忘れたのか?」と思わせる緊張感の無さだからだ。
さらに、自分の声を良い声だと思いこんでいるから、無用のところで大声を上げ、声を強調していた。
中でも最悪なのは、登場人物のメリハリが無いので、目を閉じて聞いていると、誰が誰だか分からないのだ。
しかし、この落語家はこの日のトリを取っているくらいだから、ド素人ではない。
落語を初めて聞く人がこんな落語を聞けば、落語って楽しいのか?面白いのか?となるだろうに。
ふざけた落語家だ。
次は夏ギラギラの沖縄ワークショップ
沖縄ワークショップ8月10.11.12日