ドイツ人はラテン系?

ドイツのボンはめての場所だ。
もちろん、フランスの
端ブレストから列車で12時間揺られ、受講してくれている知った人も、ドイツの端からもというように、他の場所の常連の方の顔もある。
しかし、大方の人は初めてだ。

ワークを始めふと気付いたのが、皆が陽気で開放的な事だ。
殆どの人が楽しそうに、組んだ相手の人と笑い声を交えて稽古をしている。
「そうか、ドイツ人は寡黙だ、というのは、私の先入観だったのだ」と認識を新たにした。
でも念の為にレオさんに聞いてみた。

「今回は、ドイツ人以外のラテン系の人が沢山いるのですか。皆ラテン系と同じで、陽気ですね?」と。レオさん曰く。
「それは違います、私はここに6回教えに来ていますが、ずっとムスッとしています。今日は特別です。日野先生の笑顔が皆の気持ちを開いているのです」と言ってくれた。
そうだったのか、であれば、私も少しは成長しているということだ。
これは喜ぶべきことだ。

全員の笑顔が絶えないから、どんどんワークが進んで行く。
何故か出来ていく人が多いからだ。
空手をする年配の女性が肘の扱いが上手なので「どんな稽古をしているのですか、肘がうまく使えていますね」と言うと「いいえ、私は何も分かりません。日野先生を見てその真似をしているだけですから」

何ということだ。
見様見真似は、やはり子供の頃の特権ではなかったのだ。
その意味で、どんどん出来上がっていく人が出て来る。
これは完全に予想を外された。
私が先入観や固定感権を持って、皆を見ていたということだ。

日野晃’古希’ドラムソロコンサート
6月1日 新宿ルミネゼロ


 

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