緊張感を持って
息子が出演しているEndlessShockは、今日で千秋楽だ。
この10日間で、最終的な詰めに入る。
EndlessShockの舞台で何を試し、何を得てきたのかが楽しみでもある。
稽古というのは、実際の舞台、本番の舞台を踏まなければ出来ない。
あくまでも稽古は稽古なのだ。
武道でも、道場稽古と実際の間には、越すに越せない溝がある。
こういったことは、現役ドラマー時代や体操競技時代に、体験している。
だからこそ、稽古が大事なのだ。
稽古では本番以上のプレッシャーを自分にかけられるのか否かで、その越せない溝を少しでも埋められるかどうかが決まるのだ。
その意味で、稽古をどれほど分割しなければいけないのかを、考えなければいけないのかが分かるというものだ。
何れにしても本番は楽しいものだ。
ワクワク感が治らないものなのだ。
もし、そうでないとすると、それは「本番」というものに対する考え方や、日頃の稽古の在りようが間違っているということだ。
そういった、分かりきった本番を持たない人は、どうすれば良いのか。
それも非常に単純だ。
日常が本番だと認識するだけで良いのだ。
宮本武蔵が五輪書で、平常を非常と捉えておくこと、という内容を記している。
何が起こるか分からないのが日常だからだ。
現代的にいえば、緊張感を持って生きろ!という事になるだろう。
その緊張感の持ち方こそ、稽古に必要なものなのだ。
コンサート迄の詰めの10日間、この緊張感を増やさなければいけない。
日野晃’古希’ドラムソロコンサート
4月12日 大阪大丸心斎橋劇場
6月1日 新宿ルミネゼロ