人間関係は難しくないが
世間というところは、誰にとっても数は少ないが話の通じる人と、大多数の話の通じない人も混在している。
だから、話の通じる人としか交わったことのない人は、ストレスだらけになるだろう。
その意味で、若い時から色々な人を知り、自分でその事を認識する必要があるのだ。
「世の中には話の通じない人もいるよ」と聞かされても、その意味は実際として何も分からない。
そして、その言葉は聞いて知るものではなく、自分の体験として体感する必要があるのだ。
そうすると、顔を見ただけで、この人とは話は通じないと分かる。
分かっていると、そこでストレスは発生しない。
もちろん、ここもややこしい構図になっている。
自分とは通じない人でも、誰かとは通じる。
その通じた誰かも、他の誰かとは通じないという具合だ。
もちろん、これは良し悪しの問題ではない。
「人は違う」のだ。
だから、気持ちを切り替えたり、考え方を切り替えたりグレードを上げたりする必要がある。
人間関係は難しい、というのは、そういった能力を培って来なかった人のセリフだ。
もちろん、難しいのには変わりはないが、人間関係で、自分はどういう立場に立ちたいのかで、それは変わる。
今日の武道の稽古は、基本中の基本をした。
中段突きに対して、自分の側に呼び込むのだ。
これなども、「中段突き」と決めて入るが、10人寄れば10人ともその動きは違う。
それを、一つの決められた動きだけで捌くのだ。
最初は自分の身体がピクッと反応したり、反射するのが分かる。
それが無くなるまで、稽古を積んで行くのだ。
そうすると、どんな突きが来てもその一つの捌きだけで呼び込めるようになる。
人間関係の能力とはそれと同じなのだ。