どんな世界でも生きていく力

私自身が、学校の勉強に全く興味が無かったので、息子が授業についていけなかっても、余り気にもしていなかった。
ただ、前にも書いたように、山の中で、1学年1学級しかなく、それが小学1年生から中学3年生まで続くということを危惧していた。
だから、どうすれば山の外の世界を知り、山の外の人達と交ることが出来るかを考えた。
でないと、結局のところ高校を出ると、大阪なり東京なりに出て行くことになるが、そこで気後れしてしまうからだ。

そういった度胸を付ける為に、小学2年生の時から、田辺から大阪まで一人で電車に乗って行くことを覚えさせた。
切符の買い方、道が分からなくなったらどんな人に聞けばよいか、そういった事を強制的に教え込んでいったのだ。

私が生きて来て、どこへでも行けるのは、この「気後れしない」という能力というか、何かが育ったからだ。
もちろん、躊躇するという段階を踏んで、ということだが。
踏み出してしまうと、誰よりも新しい場に馴染むのが早いのだ。
だから、その意味でどんな世界ででも、どんな世の中になっても生きていく自信はある。
これを育んでやろうと思っていたのだ。

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