現役時代の大ブーイング
71歳ドラムソロコンサートが、後2か月チョイと近づいて来ている。
友人弟子たちが宣伝活動を繰り広げてくれている。
ワークショップを受講してくれている人達も購入してくれている。
チケット発売から3週間。
客席の1/3は埋まった。
私を知る人が応援してくれているのがよく分かる。
何とも嬉しい話だ。
最近では70歳といっても、昔のような年寄りは少ない。
その意味で、ドラムを1時間叩いても、何ら不思議ではない、と思う。
ただ、チンタラ1時間もたすのではない。
怒涛の1時間だ。
現役時代、「お前らの1年分の汗をかいてやるから、それを見に来い!」というようなキャッチコピーを出したことがある。
そうだ、私のドラムはジャズでもなければロックでもない。
もしかしたら音楽でもない。
楽器を使っているから「音楽」というレッテルの中に入るのかもしれない。
その癖、クラシックの音楽家と知り合いは多い。
私が音楽であれば、それは音楽だ。
こんな切り口は世間には通らない。
世間はメディアや教育の垂れ流す情報を鵜呑みに育っているからだ。
現役当時は、ロックのコンサートやフォークのコンサートに乱入(ジャンルを偽って出演)し、観客達から大ブーイングを何度も受けた。
しかし、演奏が終わった時のアンコール拍手に変わるのが快感だった。
その反対に、客が一人もいなくなったこともある。
それが怒涛だ。
そして「私自身の音」だ。
そんな現役時代と、今回のコンサートは同じだ。
クオリティはむしろ高くなっている。
若い頃は情熱だけで突っ走ってきたが、その情熱がなんら衰えていないからだ。