自分で考えられない人は
先生に言われたことをやる。
親に言われた事をやる。
それ自体が間違いではない。
そうすることで、何が損なわれていくかだ。
もちろん、それは「自分で考える」という当たり前の事が出来なくなっていくのだ。
そんな馬鹿な、だが、実際そうだ。
もちろん、そうではない人もごく少数だがその中に混じっている。
そんな人は、自分で考えるから、自分の道をどんどん歩いていく。
この「自分で考える」ということが損なわれている人の共通点は、「言われたことだけをやっていれば楽、あるいは、叱られることはない」という考え方が育っていることだ。
そうなると主体性はどんどん欠落していくのだ。
こういった人達が、福祉や医療の世界に流れ込んでくるから大問題なのだ。
利用者の方をマニュアルでしか見る事が出来ない。
あるいは、マニュアルや規則以外の視点を持つことが出来ないから、まるでお役所仕事のような姿勢になる。
それで介護や介助が出来る筈もない。
しかし、それをいくら話したところで、その話は通じない。
「自分で考えられない」からだ。
こういった人は、潜在的に相当数いるのではないかと思う。
特に男性に多い。
保守的と言ってしまえば聞こえは良いが、そうではない。
保守的ということすら分からないのではないかと思う。
もちろん、意味はどこにでも転がっているから知ってはいるだろうが、その知っている話は、自分とは関係しないところでだから知っている価値は無い。
そんな人は、どうすれば矯正できるのだろう。
いっそのこと、繁盛している飲み屋で下働きでもさせるか。
それも店に迷惑がかかるだろう。
「自分で考える」という実践を、実体験で培わなければ身に付かない。
残念ながら研修や勉強会では無理だ。