気持ちは迷子を作らない
スポーツでもビジネスと呼ばれている世界でも、「モチベーション」という言葉が多用されている。
そして、そのモチベーションの要素を引っ張り出し、段階で表したり、分析されて使われている。
別段それはそれで良いのだろうが、私はピンと来ない。
日本人の私としては、やっぱり「気持ち」という方がピンと来る。
もちろん、今の若い人達は、もしかしたらモチベーションの方がスッと入るのかも知れないが。
そのスッと入るにしても、入らないにしても、スッとが大事なのだ。
無条件で自分に響いてしまう言葉が、自分を動かすそのものなのだ。
そこの回路がどうなっているのだろう、と思う人が沢山いる。
特徴は言葉の数も多いし、ピンと来た表情が見当たらない人だ。
言葉の数が多い時、注意して聞いていると、話の為の話になっている事が多い。
つまり、実際の何かがあり、それに付いての解決を探しているのに、話だけになってしまっている事だ。
もちろん、稽古も同じだ。
例えば、一つの形があり、それが出来ないとした時、その形の中で、考えなければいけないのに、形を変えてしまい現象だけの辻褄合わせになる事だ。
どうしてそうなるのか?
もちろん、形が変わっても良い場合もある。
それは、その形の要素を含んでいる場合だ。
要素の何かが出来ないから、それが出来ないのだから、形を変えて取り組んで見る。
それは良い事だ。
しかし、そうならずに、形が変わって別の事になってしまっているだけになる。
何を誤解しているのだろう?