35,6年も道場を開いていると

道場に来る人の中には、「武道をするよりも、仕事をちゃんとし」と辞めさせることもある。
つまり、社会性や日常生活で覚える事が抜け落ちているし、仕事の厳しさを知らないからだ。
そういった基本的な土壌がある上で、「何か」だと私は考える。

逆に言えば、仕事の出来ない人は、武道は出来ないのだ。
武道は単なる運動ではない。
自分のレベルで楽しく体を動かしたい人は、そういったジムなり、サークルやカルチャーセンターが合っている。

自分を厳しく見つめたい人、私のいう武道の基本はこれだ。
もちろん、もっと異なった意見もある。
それは違うのではなく、私と目指す方向が違うだけで、それはそれで良いし、だから色々あって面白いのだ。

私の道場では少なくとも、普通に街を歩く服装で来て、そのまま稽古をするような人はいらない。
しかも、一言も口をきかないまま帰っていく。
「何?この人?」
そんな人に限って若くは無いから驚くのだ。
ほんと一人で生きてるわ、という感じだ。
武道が出来るようになるというのは、人と正面から関係する、ということだと分かっているのだろうか。
もちろん、分かっている筈もないだろう。
運動だと思うから道場へ来たのだろうと思う。

356年も道場をやっていると、色々な人と会う。

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