へこたれるな4

へこたれない、というのは、同時に「何とかしてやろう」という気持ちと共にあるものだ。
表層に上がって来るのは、どちらかというと「何とかしてやろう」だと思う。
私の中では、こちらの方が表にある。

「何とかしてやろう」という自分自身の気持ちに気づいたのは、中学生の時だ。
器械体操の練習の中で気づいたのだ。
大車輪が曲がりなりにも出来るようになると、それに色を付けたくなる。
姿勢の事だ。

そこで、車輪を回りながら、色々試す。
そうすると、車輪が途中で止まり逆回転してしまうことが起こる。
それで、何度飛んでいったか分からない。
部員の一人はそれで腕の骨を折った。
現代のように、設備が整っていなかったからだ。

そうなっても「しやないな(仕方ない)」で、次を考えることになるのだ。
「何とかしてやろう」だ。
だから、車輪の逆回転で飛んでしまった失敗など、失敗にはならないし、「駄目や」にもならない。
言葉としては「飛んだ・落ちた」だけだ。
理由を考えもしないし、反省もしない。
それは身体での実感が分かっているからだ。
理由や反省を言葉化するから、それを記憶し繰り返すのだ。
とも言える。

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