画家・寺門孝之さんと

昼から時間が空いたので、画家の寺門孝之さんの顔を見にいった。
ここ数年、全くタイミングが合わず、顔を見ていなかった。

新宿・伊勢丹のアートギャラリーに行くと、「あれえ〜」と思った。
寺門さんとも目が合い、お互いに目配せで「久しぶり〜」と挨拶しあった。

「あれぇ〜」は、もちろん画の事だ。
今までの作品とは、全く雰囲気が違っていたのだ。
キャンバスからはみ出しているような雰囲気がある。
絵の透明感や奥行きから、ダイナミズムが見える。
一体、寺門さんに何があったのか?そんな感じがした。

お客さんの接待を終え、「お久しぶりです」と握手。
「全然違うやん」と直ぐにそちらの話に華が咲いた。
「違います?ありがとうございます」と喜んでくれた。

「実はね」と創作の話を聞くのはワクワクする。
自分の作品に向かう時間密度の濃さが、当然作品に反映する。
こちら側からの一方的な感想が、相手にとって創作の思わぬヒントになることもある。
もちろん、私はそういった意味では、創作活動はしていない。
しかし、ヒントになる、いや、ヒントにしてしまうのだ。
だから、一生懸命に聴く、聴く、だ。

しかし、この支離滅裂な私の頭はどうなっているのだろう、と帰路につきながら突き詰めている。
私は正体を掴めていないが、どこかで共通しているのだろう。
と思うことにしている。

明日は早朝から熊野の道場へ帰る。
先日の台風の被害状況を調べる為だ。
修理中の屋根が飛んでいないことを祈りながら。

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