こころが震える時
「こころが震える」と表現すると、そういった体験は個人のものだから、誰もかれもとなるだろう。
一つ付け加えるのなら「感情的に」ではないことだ。
この「こころが震える」という状態の時、意味もなく訳も分からず涙が出ることがある。
もしかしたら、これを「深い感情」と呼べるかもしれないが。
この状態は「関係されている」時だ。
ワークショップでも「明鏡塾」でも、「目で聴く」は必須のワークだ。
関係という事での窓口になるからだ。
特に医療関係、芸術関係者は、一般レベルではなく上級の「目で聴く」というレベルでなければいけないと思っている。
患者さんや利用者さんと、関われてこその仕事だからだ。
もちろん、武道も同じだ。
武道に関しては、この「関係」という状態でなければ、ただの殴り合いであったり、スポーツのように運動だけになるので、武道とは呼べない。
つまり、動きを純粋に精神に働き掛けていないということだ。
精神に直接働きかける事が可能だから、精神を修行させることが出来るのだ。
そうでなければ、妄想の域をでないことになる。
この辺りが、武道は禅や瞑想とは一線を画するところだ。