紀州のドンファン??

「紀州のドンファン??」ニュースのキャッチを見て、何のことかと思っていたら、白浜空港でよく見かける人だった。
「そうかお亡くなりになったのか」事件に巻き込まれているのかどうか、その辺りは捜査中らしい。

朝一番の飛行機で、熊野から東京へ向かう飛行機で、殆ど顔を合わせていた。
足はおぼつかなかったが、血色は良かった。
相当なお金持ちなのだろうと思わせる持ち物や服装だった。
空港の方が何時も手を貸していた。
席は決まって一番前だった。
そういえば、最近顔を見なくなったと思っていた。

という具合に、誰かを誰かが見かけ印象に残っていると、この紀州のドンファンのように、そういえば「見かけた」となる。
先日、私が大阪教室に向かって歩いているのを見かけ、見学させて下さいと顔を出した方がいた。
雑誌で私の事を知っていたらしい。その日、稽古が終わり日本橋を歩いていると、自転車に乗った方が「日野先生」と声をかけてくれた。
おそらく、こういった人達が、私に何かあると「そういえば」と思い出してくれるのだろう。
そんな他愛もないことを思った。
雑誌はコラムしか連載していないのに、有り難いことだ。

考えるまでもないが、人はどこかで記憶というキーワードで繋がっているということだ。
もちろん、記憶でなくても巷に溢れる商品を介して、作る人流通する人、その道路に関わる人、道路に係る周辺の道具やシステム、売る人等々。
人は何かで繋がっている。
もちらん、だから何?ではないが、見知らぬ人から声をかけられた時、「こんにちは」と言える私になっていて良かったと、つくづく思う。

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