型の重要性

時差ボケの加減で、午前4時30分に起きた。
面倒なので、そのまま起きた。
お昼に30分程寝たが、今は眠くてグラグラだ。
フランスで目が醒めたのもそれくらいの時間だった。
グダグダとベッドの中で過ごし6時に起き出したものだ。

1つの型が有るとすると、まずコンセプトがあり、無数の動きがある。
そしてその11つの動きに要素がある。
もちろん、要素だから多種多様にあるのではない。
あるのは、そこから生まれる多種多様な現象だ。
それは、相手との関係の中で生まれてくるものだからだ。
だからこそ、型が大事だと考えるのだ。

日野武道研究所では、そういった根本的な事を考える。
「こうきたら、こうする」という事に終始するものではない。
そんなことよりも、1つの動きから発生する、あるいは発生させないことを考える。
型が大事だというのは、基本が大事である、ということに通底する。

その意味で、型からの発展と同時に、型の中の11つの動きと要素を繰り返す。
10年や20年では、実現させられるものではないからだ。
「古武術に興味があって」ということをよく聞く。
古武術の何に興味があるのだろう。
そこに特殊な何か、スーパーマン的な何かがあると思っているのだろうか。

確かに、私は1つの型を「古武術的には考える」が、古武術だとは思っていない。
「今」だ。
その「古武術」というのは、一体何なのだろう?
そんなことを30年は考えている。

伝統的な形、あるいは、伝統的な流派であれば古武術なのか。
そんな事を考える。
私は、鎧や甲という道具を考え、そこから動きを見出すようにしている。
そうしているのは、「私」であり現代に生きている。
現代に生きているからこそ、それを考えることが出来るのだ。
そして、現代的にトレーニングが出来るのだ。

◆東京・夏のワーク・ショップは6月7.8.9.10日
 神田道場で行います。
場所の都合で1コマ定員30名です。

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