思ったこと、思うこと

道場を建てている途中で薪ストーブを買った。
たまたま冬の札幌に仕事で行った時、ショールームでデモを行っていたストーブが気に入ったからだ。
このストーブなら、大きな道場でも暖まるだろうと「思った」からだ。

これが間違っていた。
道場の広さを分かってはいたが、実際には分かっていなかった。
実際には、というのは、道場の規模に対する熱源や、熊野の環境等々だ。
全く、道場では役に立たなかった。
で、リビングに置くことになった。

それから25,6年が経つ。
そのメーカーも輸入されていない。
煙突の部品が、風で飛んでしまったので、替えが無いか探したが無い。
そんなものだ。
一生モノのストーブなのだが、日本ではそうではない。
現地、スエーデンでは一生ものなのだが。

「思った」という失敗は山ほどある。
そんな中から「思った」というのの正体は一体なんだ?となる。
当てになるのかならないのか。
不思議なことに当てになる時もあるのだ。

では、当てにならない「思った」とどう違うのか?
よく「思ったことは実現する」と聞く。
「ほんまかいな?」だ。
で、では競馬の勝ち馬をこれだと思ったら、それがくるのか?明日は天気になるだろう、と思ったら天気になるのか。
私は世界一のドラマーになると思ったらそうなるのか?等々。

色々と考えてみる。
何れの場合も「否」だ。
しかし、思ったことは実現するのだ。
道場を建てるといった時、周りの人は、「また、日野のホラが始まった」と言った。
もちろん、私にも何の確信もなかった。
でも「道場を建てる」と言い張っていた。
プランを絵にしたり、色々と思いを巡らした。
結果、道場は建った。

また、武道の逸話を現実化したい、と「思った」。
それも、何かしらは現実化されている。
「これを、こうしてやろう」と思ったことは、実現されている。
その意味で「思ったことは実現する」なのだ。

しかし、ここに要素があることに気付いた。
意志と思いが明確かどうかだ。
この二つの要素が入っていると実現する可能性が高いということだ。

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