言葉遊びではないが

リスクを回避する、という言葉は、相当有効に自分に作用する。
それは、生き方で言えば「言われたこと、ルールをきちんと守り、つつがなく、他人に迷惑をかけることなく、目立たず密かに生活する」ということに他ならない。

世間の風潮に逆らわず、世間の常識をそのまま生きろ、という話ではない。
他人に迷惑をかけろ、という話ではない。
目立て、という話でもない。
しかし、生き方で考えれば、リスクを回避するというのは、粗方そういうことになるのではないかと思う。
せせこましく、他人の目を気にして、世間の目を気にして、列をなす店に並ぶ。
そういうことになってしまうのではないか。
もちろん、それを好きな人はそれに越したことがない。

私は、ルールだから守らなければならないから守るのではない。
自分が「こうしたい」という中に、ルールとリンクするところがあるから、それをやるだけだ。
ルールは守る必要がない、という言い方をすると、大方の人は無秩序で自分勝手な人だと認識する。
しかし、ルールを守るのではなく、自分がそうしたい、という意志を持っていれば、ルールを守らなくて良いになる。

これはそれこそ言葉遊びなのではない。
自主的に生きているのか、いないのかに繋がっているのだ。
他人に迷惑をかけない、といったところで、既に迷惑はかけている。
社会で生活をしている、というだけで、多くの人の迷惑になっている。
大きくは環境汚染の片棒を担いでいるからだ。

そんな当たり前の事を棚に上げて「他人に迷惑をかけない」とは、どんな冗談だ。
つまり、リスクを回避するという生き方は、冗談以外の何物でもないということになるのだ。
それはどんなことでも同じだ。
どっちから物事を見ているのか、というだけのものだ。
そして、リスク回避という言葉があるから、その視点が生まれたということだ。
昔は「石橋を叩いて渡れ」と言われていた。
私には、この言葉の方がピタッとくる。

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