神田道場で
神田道場を開いているが、もちろん殆ど来ない。
宣伝もしてなければ、知らせてもいないからだ。
これで来たら、それこそひっくり返る。
スタートの錦糸町の二の舞いだ。
しかし、道場の雰囲気はまるで違う。
もちろん、それは私自身の取り組む姿勢が当時とは違うからだ。
という具合に、時間が経つというのは、何時も書くように本当に面白い。
あれから約20年経って、人はどう進化、あるいは成長しているのか。
今日は、体重移動の基礎をやってみた。
手を握られて、あるいは棒を使って。
誰もスパッとは出来ない。
取り組んでいる姿を見ていて、遅まきながら「本当に難しい事をやっているのだ」と改めて実感した。
一般的には10年では出来ない。
そりゃそうだろう、この基本的な練習は、武道での力の本質を体現するものだからだ。
黒帯達を見ていたら逆に私自身の成長がよく見える。
やっていることは殆ど同じだが、やっている中身が全く違っている。
身体が完全に変わっているという感じだ。
だから、「身体感覚」という言葉を使っても、20年前と30年前、教えだした40年前、そして「今」では、全く違う。
当然、そこの現れ方も全く違う。
私の身体をもって、私の理論は正しい方向に向いているといえるだろう。