見たままやる、これが一番
教えずに見せる、という学ぶということの一番基本になることを、フランス人のスキーの先生は実際として小学2年生の子たちにやった。
これは、この「奇跡のレッスン」に登場する、世界の先生方に共通しているところだ。
そして、即興性が半端ではなく素晴らしい。
このレッスンは駄目だと分かると、直ぐに切り替える。
そこの切り替えの速さが心地よい。
もちろん、相手が子供だからだろう、ではない。
私が、初めて拳銃を訓練した時も同じだ。イギリスの軍隊の武術教官は、やることを言うだけだった。
ただ、私が日本人で拳銃初心者ということを知っているし、危険な武器ということもあり、常に側におり安全確認だけはしてくれた。
私は比較的「見て学ぶ」ということには慣れている。
子供の頃から、自然とそうして来たからだ。
だから、こういった外国の先生方の教え方に、何の違和感も持たないし、「もちろん、そうだろう」と共感出来る。
学ぶ力、自分で考える力を付けるにはこれしかないのだ。
ただ、先生側としては、根気が必要なだけだ。
人によって、それぞれに学び取る力が違うからだ。
「見たままやれ」とは、ワーク・ショップや道場で常に使う言葉だ。
「やれてから考えろ」も重要だ。
しかし、子供たちには通用するが、大人に通用する人は少ない。
絶対と言って良いほど説明や解説を求めて来る。
「まず、やってみて」子供たちはするのに?