敬意はどこから来るか
微熱が続いて、気がつけばしんどい。
「何でや?」だ。
人に対して「敬意を払う」のは当たり前だ。
私は仕事を通してこの事は自然と身に付いた。
それは「身の程」ということを、仕事という中で嫌というほど知っていったということだ。
それは、自分自身の実力はどれ程のものかを、仕事が教えてくれ続けたからだ。
技術職というのは、そういう意味で大変優れた職業だと思う。
事務職なら余りここは見えてこないだろうと思う。
実力差というところから、人の背景を考えるようになった。
例えば、私が1日6時間ドラムの練習をしていたとしたら、実力の上の人は「どれほど練習をしてきたのだろう」という、その人の努力や工夫に敬意を払うという方向に進んでいったのだ。
そういった事から、広げて考えていった時に、「人はそれぞれに違う」ということが身に沁みてきたのだ。
もちろん、概念としては誰でも「人はそれぞれに違う」と知っているだろう。
しかし、人をどう見ていても、その事を知っているだけで、何一つ行動や態度としては現れていない。
つまり、実際は「人はそれぞれに違う」を知らないのだ。
当然、「敬意を払う」という事も知っているだろうが、そんな姿を見たことが無い。
私に対して丁寧語や敬語を使ってくれる人は沢山いる。
しかし、その裏にある「敬意」を感じられる人は稀だ。
当たり前のことだが、私に敬意を払え、敬意を払って欲しい等とは、これっぽっちも思ったことがないし、そんな存在だとは夢にも思ってはいない。
何しろただの「不良」だからだ。