気持ちの悪い時代を作っているのは

「大阪明鏡塾」で再受講してくれている、東京の整体師の方が、私の態度が東京明鏡塾とは違うと言っていた。
もちろん、それは私が意識してのことではない。
大阪は地元だから、地元のノリなのかもしれない。

とはいうものの、確かに「私」も違うのを感じる。
それは、東京の人達の弱さを先に感じるから、余り突っ込めないのだ。
折れやすい、そんな感じがするのだ。
そんな話を大阪出身で東京に住む人に言うと、確かにそれは有るという。

大阪では、子供の頃から「あほ、ぼけ、殺すぞ」と言われたり、言い返していたり、そんな言葉は「こんにちは」と同じ挨拶代わりで使っていた。
だから、「言葉」ということで折れる事はない。
免疫が出来てしまっているのだ。
親しくなる程に、言葉使いは酷くなる。
顔を合わせると「なんや、その顔」「ほっとけボケ」から始まる。
「お前、何時見ても不細工やなぁ」普通だ。
そんな言葉でめげた奴を見たこともない。
今となっては、そんな壁のない開けっぴろげの毎日が懐かしい。

東京では、こういった開けっぴろげは通じない。
みんな、何かしら常に身構えているという感じがする。
それがこちらに伝播して、ついついよそ行きになってしまうのだ。
もちろん、言葉遣いが悪いのが良いと言っているのではない。
ざっくばらんが良いのだ。
ざっくばらんを体感できない人は、間違いなく弱い。
本音をさらけ出せないからだ。

知識が身に付くほどに、感情が貧弱になる。
当たり前だ。
感情が働く前に、全て言葉が解釈をし、分析し理解するということで、感情を退化させているからだ。
そのくせ、感情についての多くの言葉を持っている。
感情も理解するものだと思っているに違いない。

本気で笑い、本気で泣き、本気で怒る。
それが無い人間は、人間なのか?
それが気持ちの悪い時代を作り出している根本原因だ。

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