自分に違和感を感じる力がいるで

違和感のある人はどんな人?と考えるが、一つ問題がある。
自分の持つ違和感を感知する能力は正常かどうかだ。

正常をいうのは、本能が保つ働きだけを十二分に使っているから発揮されるものだ。
異常というのは、その働きが起こる前に「好き嫌い」という癖や、植え付けられたイメージで判断してしまっていることだ。
私が丸刈りなので、以前は「おお恐!」と言われたものだ。
これも、自分の持つイメージであって、「私」に対する反応ではないのだ。
もちろん、これを自分自身で判断するのは難しい。
何しろ、自分自身が無意識的に行っていることだからだ。

しかし、ここを正常化していないと、本当に起こる危険を察知できないし、当然未然に対応することは出来ないのだ。
これは、ある意味で免疫という働きの誤作動と酷似していると思う。
免疫の誤作動は、自分を敵とみなし破壊していく。
そこから色々な病状が生まれる。

それと同じで、本当の違和感は、好き嫌いという癖や観念、あるいは教育が生み出したものではない。
生物の持つ重要な働きの一つだ。

本当の違和感は、既に身体に働きが現れる。
それは、少し曖昧になるが、つまり、「好き嫌いの反応」と判別が付き難いのだが、身体が相手から離れるという現象がある。
しかし、これを妨げる行動もあり、それが誤作動を起こす原因にもなるのだ。

何が妨げるのかというと、正常な働きを無視した、正常な働きが現れる前の、愛想笑いや不自然極まりない行為だ。
例えば、不自然な握手、不自然な挨拶、不自然な話し方等々だ。
これらは、自己啓発セミナー等の弊害ではないかと思う。
その場、つまり、セミナーの場では、全員がそれを習いそれを行っているから、決して不自然とは思わない。
だから、それが普通だと思い込んでしまうのだ。
愛想笑いにしても、「お前、気持ち悪いわ」「何気取っているんや」なのだが、何かしらのセミナーでそんな顔や話し方に慣れていると、不自然だとは思わなくなってしまっている、麻痺していくのだ。
私自身も、10年くらい前か、もう少し前辺りから、大手百貨店で売り場に立つ人の「いらっしゃいま〜〜せ〜〜」に嫌悪感を抱いてしまっていたが、今になると耳慣れしてしまって、「そんなもんや」と無視出来るようになってしまっている。
それくらい慣れてしまうのだ。

しかし、免疫という自己防御システムの崩壊や、この違和感の誤作動現象は、生命としては重要な問題で有る筈なのだ。
自分の行為に違和感を持てる、という生命の正常な働きを掘り起こす必要があるということだ。
「武禅おさらい会」は、ここを徹底する。

「武禅おさらい会」
https://www.hino-budo.com/buzen4.html

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