高原さんの公演へ

高原伸子さん、元ノイズムのダンサーだ。
今日は、小さなサロンで公演があった。
妻と二人を招待してくれていた。

顔を出すと、ノイズムで指導する勇気くん始め、知った顔が何人もいた。
この公演は、高原さんの作・演出・出演という、大変な労力を使うものだった。
それに比例して、高原さんの頬はこけていた。

終演後、作品の作り方、ダイナミズムの出し方等々話し込んだ。
とはいっても皆のお目当ては高原さんなので、年明けに飲むことを約束して退散した。
フィンランド公演の打ち上げもすんでいないから、それも兼ねることになる。

「どうでした?」と聞かれても、答えは無い。
私としてはどうか、という答えはあるが、私としては「高原さんはどうしたかったのか?」を知りたいのだ。
つまり、作った人、踊った人の意図と、実際に舞台で展開されたこととの整合性を問いたいからだ。
それは、こういった公演ということではなく、誰にでも共通することだからだ。
どういう意図があって、そうしたのか、で、そうなったのか。
そこに溝は有るのか無いのかだ。

舞台だけで言えば、それは、例えば、話してしまったこと、行動してしまったこと、というのと同じだ。
いずれにしても、それはそれぞれが全力でやっていることだから、そこに良い悪いは無い。
見る側の趣向の問題や、思考の問題だからだ。
あるいは、演者のレベルの問題があるだけだ。

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